2023年9月25日に日本で承認された、アルツハイマー型認知症の治療薬「レカネマブ(商品名レケンビ)」。これに近々保険が適用されるようになるとの記事を目にした。つい先日、実家から、父が認知症と診断されたとの連絡があったところ。参考までにと調べてみた。
従来の薬との違いについて
従来の薬は、一時的な症状の改善を図るものの、脳の神経細胞が壊れていくのは止められず、症状の進行を抑えることはできなかった。
しかし、レカネマブはアルツハイマー型認知症の原因とされるアミロイドβを取り除く効果があり、それによって認知症の進行を遅らせることができるらしい。プラセボと比較し、症状の悪化が約27パーセント抑制されたとの研究報告もある。
投与方法について
レカネマブの投与方法は2週間に1回の点滴。 体重1キロあたり10ミリグラムを1時間程かけて点滴する。 使用期間は原則1年半。
副作用について
副作用として、脳出血がある。ほとんどの場合、大出血になり命に関わることはないが、治験中、亡くなった人もいるらしい。ただ、亡くなった治験者は血液を固まりにくくする薬を服用していたことが大出血につながったのではということだ。
治療費(薬価)について
厚生労働相の諮問機関に当たる「中央社会保険医療協議会」(中医協)は13日、薬の公定価格(薬価)を500ミリグラム11万4443円、1人当たり1年間の治療で約298万円とすることを承認した。公的医療保険が適用される。(Yahooニュースより)
とのこと。1年で298万円というと、とてもじゃないけど無理と思ってしまうが、高額療養費制度があるため、患者の自己負担は年約14万円が上限(70歳以上の一般所得層)。保険が適用されるのは2023年12月20日から。
対象者
レカネマブは認知症かどうか症状だけでははっきりしない段階(少し物忘れがある程度)早期の患者が対象。なので、アルツハイマー病と診断するためには、脳の中にアミロイドが蓄積していることを証明する必要があるとのこと。
まとめ
レカネマブの保険適用は2023年12月20日より。治療費は年間298万円だが高額医療制度があるので実質14万円。投与方法は2週間に1回1時間の点滴。対象者は早期患者。
以上が、私がネットでさらっと集めた情報だが、誤りもあるかもしれない。その点、ご理解のほど。